本日は太子堂の事務所から
資料集めのため渋谷に行ってきました。
駒沢、三軒茶屋で探したのですが
見つからず、渋谷の本屋さんまで行ってきました。
そしてせっかく昼間に渋谷まで来たので、
文化村で行われていたルノワール展に行ってきました。
常設展が無い変わりに毎回の企画展に一目置かれるといわれる、
文化村の展覧会。
今回も一風変わった企画展。
今回のルノアール展は「ルノワール+ルノワール」
一人目のルノワールはもちろんオーギュスト・ルノワール。
そして
二人目のルノワールはオーギュストの次男、ジャン・ルノワール。
映画監督であるジャンを取り上げる今回の展覧会ですが、
この展覧会ほど意図がはっきりと伝わってくる会はあまりないのではないでしょうか?
ジャン制作映画の多くは父の影響を受けていることが良く分かるつくりとなっています。
ルノワールファンには物足りないかもしれませんが、
最初から最後まで見に来た人の視線を外させることのない見所の多い展覧会だと感じました。
オススメです。
さてこの企画展の本筋からは少し離れるかもしれませんが、
印象に残った絵画を一つ紹介します。
絵画の並びでは丁度、真ん中のあたりでしょうか。
「アルジャントゥイユの橋」
です。
この絵画、制作されたのは1873年。
ちょっとルノワールに詳しい人なら「ん?」
と思いませんか?
1870年代後半、1880、1890、1900、1910年代と
頭の中でルノワールの変遷をおもい浮かべることができ、
それぞれの時代にそれぞれの想いがあると思いますが、
1873年といわれると、
少なくとも私はルノワールの印象がありません。
しかしこの1873年に制作されたこの「アルジャントゥイユの橋」は
その後のルノワールのどの年代にもつながっている
印象を受け、なぜかとても印象に残った一作品となりました。
是非皆さんもルノワールの世界へ