本日は区内様々なイベント、午前中と夕方の区民相談2件。
その合間をぬって
弦巻区民センターにて会員でもある駒沢給水塔風景資産保存会主催の
夕景登録文化財セミナーに出席しました。

駒沢給水塔の将来を考える目的で
登録有形文化財を目指すということが目標ですが、
そのための研究とは言え、
区政にもかかわることですから大変勉強になりました。
そもそも
登録文化財とはなんでしょうか。
平成8年10月1日に施行された文化財保護法の一部を改正する法律によって,
保存及び活用についての措置が特に必要とされる文化財建造物を,
文部科学大臣が文化財登録原簿に登録する「文化財登録制度」が導入されましたこの登録制度は,
近年の国土開発や都市計画の進展,生活様式の変化等により,
社会的評価を受けるまもなく消滅の危機に晒されている多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を
後世に幅広く継承していくために作られたものです。
届出制と指導・助言等を基本とする緩やかな保護措置を講じるもので,
従来の指定制度(重要なものを厳選し,許可制等の強い規制と手厚い保護を行うもの)
を補完するものです。
原則として建設後50年以上たったもの、
かつ
①国土の歴史的景観に寄与しているもの
②造詣の規範となっているもの
③再現することが容易ではないもの
が登録されます。
この上に重要文化財(重文)が位置し、
登録有形文化財から重文に格上げされたものもあります。
重文の上が「国宝」となります。
国内に1万を超える登録文化財があり、
世田谷区にも松原にある日本学園一号館など18件が登録されています。
江戸時代以前の登録が1882件、
明治時代3508件、
大正時代2262件、
昭和時代3229件、
ちなみに駒沢給水塔は大正時代の建物です。
しかし重文や国宝と違いゆるやかな登録となっているので
法律ができて20年がたった今、登録を外れる場合も多くあるそうです。
聞けば聞くほど、
駒沢給水塔こそ登録にふさわしいと思います。
今回のセミナーでは
全国の事例を多くしることができ、
文化財行政の知識が多くついたことが
最大の収穫でした。
引き続き駒沢給水塔を応援していきます。