世田谷区議会区民生活常任委員会の行政視察です。
初日の本日は新幹線で新神戸まで行き、
こうべ市民福祉交流センターへ移動、
オージースポーツ神戸福祉スポーツセンターへ。
「障がい者が地域でスポーツに親しむ環境づくり」に力をいれている
ということで障がい者スポーツの振興についての視察です。
神戸市は昭和37年から障がい者スポーツ大会を行うなど
(この大会は国内で最も歴史がある)
障がい者スポーツに力を入れた行政運営を行ってきました。
このスポーツセンターでは民間の株式会社が指定管理者となり、施設運営や
障がい者スポーツ教室、障がい者スポーツリーダーの養成、
などを行っており、確かに世田谷よりも進んだ姿を見ることができました。
土曜日は障がい者の方専用になるとのこと。
来る前から勉強したいと思っていた施設です。
座学で話を数十分聞いてから実際に施設を見学。
特に印象に残ったプールを取り上げます。
最上階にあり開閉式の天井、
水温が32度と高め、
そしてなんといっても車いすでもプールに入れるように工夫がしてあることが
大変興味深かったです。
今年のリオパラリンピックに出場する選手も
このプールで練習しているとのこと。
利用者も意識が高くなることでしょう。

スロープ、そしてプールに入れるように改造された車椅子。

その後、体育館など見学し、また会議室で意見交換。
多くのことを学びましたが、
地域で障がい者スポーツ交流会を実施しているという話がきになりました。
東灘区での福池地域で実行委員会形式でまちづくり協議会、民生児童委員などが
主催となり、会場である福池小学校にて生徒にもボランティアとして参加してもらい、
障がい者と一緒に参加することで相互理解が深まっているという話です。
主催が地域である障がい者スポーツ大会とは聞いたことがなかったので
どういった理由かと様々聞いてみると、
地域の町会長が発案したとのこと。
地域にいる障がい者の方々と交流することは
災害時において町会のどこに障がい者の方がいらっしゃるかを
知ることにつながり、地域全体が助け合える地域になっていくことができる
ことを思い描き始めたということ。
東灘区といえば阪神大震災では被害が大きかったところだと
思い出しました。
きっと町会長も色々と悩んだことなんだと思います。
防災という観点からはじまったことには
世田谷区の地域でもヒントになりうるなと
この視察最大の収穫でした。
先日の代表質問でも取り上げた上用賀に体育施設を
作るべきだという質問の方向性は間違っていなかったと確信しました。
この問題は引き続き議会でも取り上げていこうと思いました。
写真はプールの開閉式屋根。
うらやましいことです。