本日は日中に烏山にて区民相談にのり、
夕方は公契約条例の勉強、
夜には
区報せたがやで見かけてから気になっていた
世田谷区産業振興公社主催
労働者のためのブラック企業対策セミナー
を見学してきました。
若い人から壮年の人まで20人くらいが参加しており、
講師の社会保険労務士 長部ひろみ先生の言葉に耳を傾けていました。
市民権を得たブラック企業という言葉ですが、
相談件数は増えているとはいえ、
表に出ない自殺未遂や不当解雇、
精神を病んでしまった事例などは多く話を聞きます。
ニュースになるのは氷山の一角です。
若者を使い捨ての労働力として捉える会社はまだまだ多く存在します。
世田谷区や連合、社会保険労務士の労働相談をぜひご活用頂きたいと思います。
セミナーは
ブラック企業の例示や相談例などがわかりやすく
紹介され、
また残業代の計算講座も行われました。
法定休日の給料計算
法定外休日の給料計算
下の図に示した通りです。
法定休日の場合は1.35倍になります。
法定外休日の場合は1倍ですが、
労働協約の一週間40時間を超えている場合は1.25倍となります。
また、
長部先生は今、安倍内閣が勧めている
裁量労働制に警鐘をならしておられました。
「非常に危険な側面がある」
という表現でしたが、
裁量労働制は高度なスキルを持っている人が初めて認められ、
上司が仕事内容に口出ししないことが最低限だと
お話されていました。
そもそも
裁量労働制とは事前に、労士協定等によってみなし労働時間を定めると、
実際の就労時間にかかわらずその時間働いたものとみなす。
という仕事の具体的な進め方や時間配分を社員の裁量に委ねる制度
ですが、
これが広く導入されると一般社員や
新入社員にも裁量労働制が導入される危険があります。
上司が好き勝手に裁量できる制度にしてはいけません。
高度なスキルという言葉をもっと具体的にすることが必要であると強く感じました。
こういった場は多く必要だと感じます。
もっと多くの人が参加できるような取り組みを増やして
いただきたいなと世田谷区には要望します。