区報せたがや
を毎回丹念に読み込んでおられる方は
認知症の家族の会の集まりが行われること
の記事が地域ごとにあることをご存知だと思います。
本日の毎日新聞の認知症の記事、は大きな衝撃を受けました。
若年性認知症の会社員男性の手記には
衝撃を受け、考えさせられる内容でした。
記憶を失うことの苦しみ、
こまめにメモをとるなどの思い出す努力、
心の内面がそのまま文章になった感じです。
「世界から名詞が剥がれていく」
「コーヒーカップが消える魔法」
こういった言葉が心に残って消えません。
毎日新聞の回し者ではありませんが、
全ての方に起こり得る問題ですので
一読をおすすめします。
ただ、衝撃を受けたというだけでは
それこそただ問題点を提起するだけの
既存メディアと変わりません、
この問題を世田谷に置き換えてみましょう。
世田谷区にもそういったことで悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。
何度か相談を受けたことがありますから。
間違いないことでしょう。
そこで最初の区報の話に戻りますが、
高齢者の認知症に対しては置かれた環境を共有して
横のつながりを考える家族の集いは有効です。
しかし、世田谷区のこういった区報に乗っている会で若年者に
対する会は少ないように感じます。
今回の手記で一番心に残ったのは、
「認知症は高齢者がなるものと思っていた」
妻は
「治らない認知症はがんよりもひどい、他人には言わないように」
という言葉でした。
男性はその後、理解のある、専門医に出会い精神的に落ち着いたそうです。
これは良い例でしょう。
若年性認知症にも横のつながりが必要であると強く感じました。
それも地域によってそのあり方はそれぞれ違うと思います。
世田谷区内でも地域によって違うでしょう。
高齢者の認知症ほどでなくとも、
横のつながりを作れる機会を作れないかと考えます。
さて、
日経新聞と朝日新聞に取り上げられた
梅ヶ丘病院施設跡地の詳細が発表されたことでしょうか。
長い時間をかけてようやく青写真ができたましたが、
個人的には弱いなと思ってしまいます。
時に医療という観点では。
民間施設棟として老健や障がい者支援施設が
どうなるか、要注目です。