先日、23区のある区長とおはなしする機会がありました。
ここまで書くと先日掲載した世田谷区の保坂区長
だろと思われそうですが、違う区長です。
その区長がこんなことを言っていました。
「先日の某新聞の地方面で〇〇区がコミ二ティサイクル事業始めたと書いてあったよ、そんなのウチの区は前からやっている。画期的だみたいな報道は地方自治の現状を知らないで書いている。記者が足りないのか、記者が若いのか、記者の教育がなってないのか、どちらにしても昔に比べて新聞の地方面のレベルは落ちた。」
(ちなみに〇〇区は世田谷区ではありません。さらに言うと世田谷区もコミニテイサイクルやってます。この話は11月中旬の話です。)
この区長さんは新聞の質が落ちたとは言いませんでした。
新聞の地方面、(地方経済面、都民版、東京欄、東京版、)の質が昔より
低くなったと言いました。
自分は昔というのがどれほどのものがわかりませんが、
確かに地方面の記事は内容が薄くなったと感じます。
新聞とはいえ利益事業者ですから
ネット時代の昨今、やはり記者の数を減らしていたりするのでしょうか。
連載物で面積を多く使いごまかす手法が多くなりました。
連載の質はともかく、楽なことは間違いありません。
自分は新聞が嫌いでこういうことを書いているのではありません。
ネット、テレビ、雑誌、新聞、ラジオ、
様々な媒体があるのがこれからの時代であり、
様々な角度から物事をみることができるので
新聞に頑張ってほしいと思うのです。
ただこの現状は厳しいものがあります。
社会面やスポーツ面を手を抜いた瞬間
誰が見ても質の低下を感じます。
地方面、文化面の質の低下は
コアな読者の離反につながります。
事態は深刻だと気がつくのはいつでしょうか。
そして
ますます読者はメディアリテラシーという言葉を
意識せねばなりません。
上記の問題もそうでうすが、
これから紹介する
今日の新聞記事が象徴的です。
2013年12月10日の同じ朝刊。
メディアにはそれぞれの立場があり、
それぞれの思想がるということです。
世田谷区の同じ保育園の記事ですが、
一つ目は日経新聞で事業者にとってプラスが大きい
経済的効果を考えた結果の区の動きを賞賛する記事。
二つ目は朝日新聞、予定通りに区政運営が進んでいないという
批判的な記事。
どちらも正しいですが、読者に与える印象はまったく違うことは
言うまでもありません。
