昨日、夕方、烏山区民センターにて
世田谷区公契約のあり方に関する報告会
に参加し、区からの報告と参加者からの意見を拝聴いたしました。
あまり公契約についてはこのブログで触れてきませんでしたが、
平成23年第一回定例会にて公契約条例に関する請願に
賛成したりと区議時代から取り組んできた政策の一つであり、
先日も行政の方々とも事業者の方々とも
意見交換してきた経緯があり、報告会に出席いたしました。
公契約条例とはなんなのかをご説明いたします。
まず公契約とは、
行政が民間企業に業務を委託するときに結ぶ契約です。
例えば、
世田谷区内の学校で校舎の建て替えをするときなど
建設会社と世田谷区が結んだり、
世田谷区が新しくホームページを作成するときに
IT会社と世田谷区が結んだり、
ということが挙げられます。
ではその公契約に条例を付けるとはどういったことなのでしょうか?
官製ワークングプアという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、
昨今、賃金が生活保護を下回るなどと言った報道も良く見聞きしますが、
行政が出した仕事でワーキングプアが起こるということは
あってはならないことです。
つまり、
公契約に適正な賃金水準や労働条件を守ることが規定されていないことが
ひとつの問題点だと言われているのです。
また、公契約が入札で行われる時、
区外からやってきて低水準の入札が行われたりすることにも
問題提起する方々がいらっしゃいます。
区民から見れば、入札が安ければ安いほど税金が使われなくていいのではないかと
思われる方もおられるかもしれませんが、
不当に安い入札額は働く現場にしわ寄せがくる例が多く見られます。
また世田谷区よりも賃金や材料費が安い地域からとなると区内事業者が
仕事を取れなくなる、税金徴収が落ちる、公共事業の品質が下がる、区民へのサービスが低下する
という負のスパイラルに陥る可能性もあります。
他にもさまざまな観点から問題点を挙げることができるのですが
更なる問題点は後日にして話を進めていきます。
現在、公契約条例が制定されている自治体が
東京や近隣県で複数あります。
23区内でも細かな内容を詰めている区が複数あります。
議会で請願が採択されてから
世田谷区公契約のあり方検討委員会が8回開催され、
中間報告書が発表されています。
世田谷区 公契約 報告書で検索すると出て来ますので
是非ご覧いただければと思います。
(全部で55ページあるので全てをブログではご紹介できないので)
今回の報告会は現在の状況説明と
区内事業者の皆さんとの意見交換、質問が話し合われた報告会でした。
公契約条例が必要なことは区も事業者の方々も、ほとんどが賛成している
ことですので、議会で話し合われた後、制定されるとは思うのですが、
大枠ではなく細かな詳細に関しては、まだまだ、
意見集約が必要だと感じます。
注視しつつ、このブログでも紹介して参りたいと思います。
皆様のご意見、お待ち致しております。
また、本日から三日間、烏山区民センター広場ではお祭りが開催されます。
今週末は区内各所でお祭りが開催されます。
楽しみな週末です。