藤井:
国も環境白書の中で、景気回復、雇用創出の循環型社会の構築を同時に実現して、環境保全と経済発展を結びつけることは十分可能としております。レアメタルのリサイクルシステムを構築していくことが、今、そういったリサイクルの世界でも求められていることだと思います。この希少金属、レアメタルのリサイクルを推進するべきだと思うんですけれども、区の考え方をお伺いします。
清掃・リサイクル部管理課長:
お話にありましたレアメタルのリサイクルは、自然環境保全の観点から重要と認識しております。これまで「区のおしらせ」特集号でも販売店による回収の普及啓発を行っております。現在、二十三区のリサイクル主管課長会の代表二区が、既存の回収・再資源化システムによる回収量の向上を目指しまして、都や市町村代表、関係事業者等から成る希少金属等含有製品回収促進協議会、そちらのほうに参加いたしまして、情報の共有と意見交換をしているところでございます。区といたしましては、既存の回収ルートの普及啓発を継続しながら、国や関係機関の動向をとらえまして、区がすべきこと、できることを整理してまいりたいと存じます。
上記のやり取りは2009年10月の決算特別委員会でのことです。
今年の4月から地方自治体で小型家電を回収する政策が始まります。
これはいわゆるレアメタルなどをリサイクルして再利用することによって
いままでは普通に捨てられていた資源をお金にかえることができます。
年間失数百億円以上が失われているとも言われています。
この問題は以前から多くの地方自治体が懸念をもって取り組んできました。
しかし、資源の問題はペットボトルや発砲トレイなどの問題が先行して
レアメタルに関して議論は行われるが実際にはなかなか動き出すことはありません。
やっと環境省が動き出したことによって、ここからが大変重要になってまいります。
まだこの小型家電再資源化に取り組む自治体は3割とのこと。
自分たちの自治体が参加するのか?
議員が議会で取り上げるだけではなく、
一人一人が自分たちの自治体に関心を持ついい機会です。
皆さまの自治体はどうでしょうか。
ちなみに
世田谷区はピックアップ方式で小型家電回収を昨年8月から行っています。
23区内ではほかにも練馬や足立、江東などが行っているのだとのこと、
四月からはこのピックアップ方式以外の方式も取り入れるのか、
そういった部分が世田谷区民にとっては気になるところでしょう。
ピックアップ方式も良いですが、
区民一人一人にメッセージとしては伝わりにくいことはいうまでもありません。
これが目に見える形になるとより区民に対してより強いメッセージになることでしょう。
注目です。
