いつも土曜日の10時からテレ東の「美の巨人たち」を見ています。
この番組、マニアックなアーティストがピックアップされることもあれば
(美術を知っている人からすると有名人ですが)
誰もが知るスーパースター、有名作品、様々取り上げるのですが
ここ数回、ビックネームや有名作品が続いています。
雪舟、ミレー、藤田嗣治、
先日の土曜日はモン・サン・ミシェルでした。
来週はサッカーで盛り上がったスペインのスパースター、ベラスケスが登場し、
再来週にはフェルメールの真珠の耳飾の少女(青いターバンの少女)が登場します。
ここ数年の日本国内におけるフェルメール礼賛はとても勢いがあり、
ここまでフェルメール作品が頻繁に来る国は世界でもあまりないことで、
大変に幸せなことです。
今でこそ、日本画が一番すきですが、
最初に傾倒したのは印象派、自然主義やオランダ黄金期絵画で、
特にレンブラントは自分にとってスーパースターでした。
どんな教科書にも載っておるレンブラントですが、近年はフェルメールに
取って代わられています。
素朴で構図が斬新な上、
作品数が少ない、
現代に至るまでに起こった数々の贋作事件、
未だ発見されない盗まれた名作「合奏」、
これだけエピソード豊富で魅力的な画家はなかなかいないでしょう。
ただ熱しやすく冷めやすい日本の風土に印象派のように当たり前の存在となるでしょうか。
オランダ黄金期の画家達にもっと光が当たれば
フェルメールの地位はさらに高まることでしょう。
例えば黄金期の中で二人を越えられる唯一の存在であろうフランス・ハルツ、
フェルメールが最も影響を受けた画家、ピーテル・デ・ホーホ、
まだまだオランダ絵画は奥深く、その魔法は強い魔力を帯びています。
時代は違いますが世界で最も愛されている画家の一人、ゴッホもオランダ人です。
オランダ絵画をきっかけによりアートが発展していくことを期待した
美の巨人たちのラインナップでした。