本日から行政視察に来ています。
初日は浜松市の
ユニバーサル農業推進事業について視察してきました。
13代続く農家で徳川家康のころから代々農業をされてきた
鈴木さんの京丸園株式会社にて
鈴木さんと浜松市の農業担当の職員さんの説明からスタート。
ユニバーサル農業とは、
農業と福祉の連携事業であり、障がいを持った方々が多く働いています。
障がいを持ったかたの就労環境は年々厳しくなっています。
働きたくとも働けない現状があります。
軽作業が機械化される、拠点が海外に移されるなど様々な環境の変化が
起きているのが障がい者就労の現場です。
鈴木さんがおっしゃられていた言葉で特に印象に残ったことが、
「福祉の部門が主体となるのではなく、農業側が主体的に動くことが必要である。」
最初は一週間からの体験でしたが、
職場が明るくなり、効率も上がったとのこと。
働きに来た人が会社のやり方にあわせるのではなく、
障がいを持った方の働ける環境にこちら側が合わせることにより、
効率は大きく上昇したそうです。
障がいを持った方々をビジネスパートナーとしてとらえ、
毎年一人を雇用して、今では24人の方が働いているとのこと。
80人の社員のうち、24人が障がいを持った方ですから
その割合は法定雇用率の10倍です。
・多様性こそ重要・障がい者が変わる必要はない、農業が変われよい
・福祉では拡大しない、ビジネス(農業)だからこそ発展していく
オリジナルな物をオリジナルな人がつくる、
それが利益につながってくるのだという言葉には自信とプライドを
強く感じました。
今後は上場会社の特例子会社などの誘致などをさらに進めたい
という意向もあるようです。
自分でもさらに研究を重ね、
世田谷では喜多見で一か所、農福連携の事例はありますが、
ビジネスとして産業の基幹になれるかどうか追及していきたいと思います。
下の写真は障がいを持った方が仕事をしやすいように
チンゲン菜の苗をいれやすく改造した水耕栽培の現場です。