2月から始まった平成28年予算特別委員会も最終日を迎えました。
最終日は予算案に対して修正案がだされ可決されるという
世田谷区議会史上初めての出来事が起こる委員会となりました。
最終日は領域関係なく全分野を対象に
補充質疑という名称で質疑がスタート。
社会的養護の子ども達が大学に進学する際の給付型奨学金、
補助54号線(完成すると環6から下北沢を通り仙川近くまで続く道路のこと)、
庁舎建て替え問題などが質疑の中心となりました。
我が会派は社会的包摂について、
介護保険についてなど福祉を中心とした質疑を行いました。
さて、予定されていた区から提案された予算案への質疑終了後に
委員提案として予算案への修正案が提出され修正案に対して質疑が行われる
ということになりました。
修正案は自民党公明党議員から提出された案です。
今回の委員会でも議論されていた
世田谷区役所本庁舎問題に関しての修正案となりました。
庁舎問題は
①自民党公明党が賛成している第3庁舎を残し、
300億円くらいかけ大きなハコモノを作るか、
②区長が推進したいと思っている全面的に改築し
今の庁舎の景観を維持して低層の庁舎を400億円くらいかけて作るか、
という案の二つに分けることができます。
簡単にいえば
仮に区長案になった場合に備えて調査費計上しようという原案に対して、
まだ方向性は決まっていないので決まってから補正予算を組めばいいという
修正案が出されたわけです。
我々としてこの問題に対して区民の意見をもっと聞くべきだと
双方に向けていってきました。
ただ、決まった場合にはすぐに執行できる体制と、
そもそもこの予算に対して賛成であるという立場で
質疑した上で修正案には反対という態度表明となりました。
採決の結果、修正案は賛成多数で可決されました。
世田谷区議会史上初めての予算修正案が可決されました。
またその修正部分を除いた原案は賛成多数で可決、
その他の給食費会計など全て案が賛成多数で委員会を通過しました。
今回の出来事は前哨戦にすぎません。
この庁舎問題はこれから山場を迎えます。
どちらの案で行くのかが決定された場合どちらの側も
引くに引けない政治的な争いが起きる可能性も否定できません。
我が会派は、まずは区民意見聴取と参画をうったえていきたいと思います。